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Re:Toile 〜トワル再利用プロジェクト〜

毛皮リメイクの仮縫いに用いる「トワル」の廃棄問題とその再利用プロジェクトについてご紹介させていただきます。

※本投稿は2016年より旧サイトに掲載していた内容に一部追記・編集を加えております。

トワル(仏:Toile)とは、洋服を仕立てる際にデザインやサイズを確認するために試験的に縫製されたものを指し、一般的にはシーチングと呼ばれる白地のコットンを用います。

オーダーメイドで洋服を仕立てる時や、ブランドが新たなデザインを作り上げる時に、必ずと言って良いほどトワルを縫製し、具体的な完成イメージを顧客やメンバーと共有していきます。

 

年間1000着近いトワルを廃棄していた!?

毛皮のリメイクを手掛けるTADFUR(タッドファー)では、デザインが古くて着なくなってしまった毛皮のコート等を、新たなデザインにリメイクするサービスを提供。

その工程においてお客様とイメージの共有をするためにトワルをご用意します。その数は多い時には年間で1000着弱。しかし、打ち合わせが終わればその役目は終わり、処分せざるを得ませんでした。

当社のトワルは、比較的厚手のシーチングを用い、かつミシンを使ってしっかりと縫製してあります。裏地や留め具はありませんが、着用に十分耐える仕上がりです。

毛皮製品を長く、大事に使って頂くためのサービスを提供しているTADFURが、コットンは1回限りの利用で処分してしまっている・・・「仕方がない」では済まされない事だと気づき、2013年より再利用方法を探り始めます。それがRe:Toile(リ:トワル)プロジェクトの始まりです。

 

多様な再利用方法が寄せられ廃棄はゼロに!

facebook上でオープンに「こんな素材があるので使ってくださる方いませんか?」と募集をかけたところ、すぐに反応があり、人づて人づてで広がっていき、全国からお問合せが届くようになりました。

「幼稚園でお絵かきをするのに使いたい」
「ライブペインティングをしたい」
「イベントのユニフォームにしたい」
「福祉施設で開くアートイベントに使いたい」
「大量に積み重ねてオブジェを作りたい」
「ファッションショーを開催したい」
「泥染めをしてみたい」
「演劇の舞台衣装として使いたい」
「撮影用素材として使いたい」
 etc…

当方の想像を遥かに超える様々な使い方を相談いただきました。定期的にイベント利用してくださる方も現れ、なんと当社での廃棄はゼロになりました。全てのトワルが、新たな役割を得て旅立っていきます。

(※2023.11現在、ご利用者数の減少に伴い再び一部を廃棄せざるを得ない状況が続いております。ご活用いただける方を募集しております。)

 

リ:トワルは次のステップへ


<写真は多夢多夢舎中山工房さんの利用事例>

真っ白で、立体的で、着用できて、丈夫で、色々なデザインとサイズがあるトワル。使ってくださる方の発想力によってどんどん新たな可能性を拓きつつあります。

トワルが1つのコミュニケーションツールとして人と人との間を取り持つ。会話が生まれ、笑顔が生まれる。楽しい時間と空間が出来る。さらには、仕上がった作品が売れたという事例も聞きました。嬉しいお話がたくさん舞い込んできます。

現在、当プロジェクトは次のステップへ向けて動き出そうとしています。トワルの廃棄を行う会社は当社だけではないはずです。洋裁学校も同様でしょう。そしてトワルをアート素材や表現ツールとして利用してくれる人はこれからもたくさんいらっしゃるはず。この取組をもっとオープンなものにして、提供者と利用者を仲介できるプラットフォームができないか。そんな事を考えています。

 

最後はエネルギーに循環させる

突き詰めて考えていくと、2度目・3度目の役割を得たトワルも、最後は処分せざるを得ません。アート作品の素材として利用されるということは、成功もあれば失敗もあり、ずっと保管しておきたくない作品だって生まれるはずです。

そんな事を考えていた時、ある方からのご縁で日本環境設計株式会社(※現在は株式会社JEPLANに社名変更)をご紹介頂きました。「お台場でデロリアン(映画バック・トゥ・ザ・フューチャーに出てくるクルマ)を走らせた会社」と言えばご存知の方も多いかもしれません。同社は「洋服を再資源化する」技術を持っています。コットンをバイオエタノールに、ポリエステルをPET樹脂にしてしまう驚きの技術です。

2016年7月、TADFURは同社と提携し、トワル再利用後の更なる再利用方法として「再資源化」ができる体制を整えました。最後まで捨てずに、ツカイキル。循環させる。そんなアクションが、世の中にもっともっと広まって欲しいと願います。 

イベントレポート

写真は仙台にある障がい者福祉施設「多夢多夢舎中山工房」さんのイベントでの様子です。これまでの経緯とイベントについてレポートを作成いただきました。

「タムタムと、めぐるトワル」のレポート

 

[利用事例] トワルのある風景

最終更新日:

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